白石研究室への配属を希望する3年生へ


白石研究室は大学院理工学府分子科学部門に所属しており、炭素系ナノ材料の開発やエネルギー変換・貯蔵デバイスへの応用に関する研究を行っています。
研究室に配属されると、早速研究テーマが与えられ、研究者としての第一歩を踏み出すことになります。
学生実験とは異なり卒業研究は誰もやったことのないことを扱います。正解は誰も知りません。
答が得られるように最大限の努力をすることが卒業研究だと我々は考えています。
さて、みなさんは研究室ではどのような行事があるのか興味があると思います。
ちょっと紹介しますと、

雑誌会
英語で書かれた専門分野の学術論文を和訳して、みんなの前で発表します。
単に訳すれば良いのではなく、学術的内容にまで突っ込んで討論することになります。
ですので、内容についても勉強しなくてはなりません。
また、担当者以外も討論・質疑への積極的な参加が求められます。
4年生・修士1年生は年2回、修士2年生は年1回あります。週に1回ないし2回開催。
時間はおよそ一人2時間です。

中間発表会
年に5回あります。自分の研究テーマに関する実験結果をまとめてレポートを作成し、みんなの前で発表します。
実験結果だけでなく、研究背景についても説明を求められます。
図表の作り方についても学ぶことになります。
雑誌会同様、討論・質疑への積極的な参加が求められます。
大学院入試がある4年生は毎年7月の中間発表は免除されています。

輪読(輪講)会
4年生を対象に毎年前期に英語の物理・無機化学の教科書の輪読会があります。
特に大学院入試がある人には英語の勉強になるだけでなく、復習にもなります。
この他に不定期ですが、修士も対象にした専門書の輪読会をすることもあります。
例:「電気化学」(渡辺 正 編、丸善)という専門書の5日間集中輪読会 (平成15年3月)

学会発表
修士になりますと、炭素材料学会電気化学会などの学会年会で発表することになります。
研究室内の行事とは違って、対外的な正式発表ですので緊張しますが良い経験になります。
最近では就職の面接で学会発表の経験について尋ねられることもあるようです。

実際の研究室の一日は朝から夕方までどっぷり研究漬けです。
朝来て、授業がある人は授業に行き、ない人は実験を始め、あるいは図書館で文献調査をします。
分析装置や合成時間の都合上、遅くまで実験する場合もあります。
昼頃来て、だらだらしてインターネットをしたりするのは許されません。
けじめとメリハリある研究生活が大切です。

もちろん、実験だけではなく息抜きもあります。
中間発表会、卒業研究発表会の後には打ち上げがあります。
研究室旅行もあります。他にも研究の妨げにならない程度にイベントがあります。

いかがでしょうか?なんだか大変そうに思うかもしれませんが、先輩達も経験してきていますので、必ず君たちにもできると私たちは信じています。
では10月にお会いしましょう。




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